コラム

ショパンコンクール 2025

2025年10月14日

5年に一度のショパンコンクールが今年も始まりました。ピアニストが切磋琢磨してショパンの作曲した曲でテクニックを競うピアニストにとっては最高のコンクールとなります。

しかしコンクールはピアニストだけが競うコンクールではなく、ピアノメーカーにとってもファイナルに残り、優勝した方がどこのピアノを使用したか?を競う、ピアノメーカー界にとってもオリンピックに匹敵する大切なコンクールなのです。

ヤマハ系の会社で生活をさせて頂いている我が身にとってはこれは大変重要な意味をもっておりまして、何とかヤマハのピアノにも頑張って頂きたい‼️と毎回思っている昨今であります。

で、結果はどうだったの⁉️
本日現在で我がヤマハのCF-Xを使用して予選を通過した方は11名中1名だけでした。😱

なんで⁉️

嫁さんと夜も寝ずに(毎回ショパコンが始まると寝不足になります)頑張って聴いているのですが、前評判も参考にして入賞するであろうコンティスタントを選んで聴いて行っているのですが、何故か全て尽く落選しています。

ヤマハには頑張って頂きたいのですが、良い演奏が聴けるのであれば河合楽器製作所(カワイ)の楽器でも良く、家内とも入賞するであろうな?と思っていた方々が全て落選していくではありませんか。コンクールは審査員の好みが、尽く反映されるのは仕方ないのかも知れません。

公式のピアノ、今年はスタインウェイ、ベーゼンドルファ、ヤマハ、河合楽器製作所、ファツィオリに加えてベヒシュタインが加わりました。ベヒは既に圏外にあります。本日時点でヤマハを使う残ったピアニストは1名。対して河合楽器製作所さん4名。前回も含めヤマハの不振が際立っています。日本人の使用者は1人も居ません。

残念な気持ちが半分、当然かな…が半分くらい。スタインウェイが最も多いのは今も昔も同じです。

ピアノメーカーとして、ピアノ一本で突き進む事を決めた河合楽器製作所、他にも事業部が幾つも有り、企業としてその部門がお荷物の会社とでは違いが出て結果が物を言うのは当たり前なのかも知れません。

企業にとっては所詮売り上げが一番です。

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原谷 昌伸

宝塚ミュージックリサーチの原谷です。PTNA神戸中央支部、宝塚西ステーションを主宰しつつ、1982年7月に調律師になり気がつくと40年を超えておりました。ピアノは手入れさえすれば永く使える楽器です。お母様からお使いの楽器でも十分使用していただけます。もし古い楽器をお持ちでしたら是非一度ご相談ください。