コラム

日本ピアノ調律師協会関西支部兵庫地区研修会

2025年10月17日

12日に関西支部の研修会を行いました。
今回は兵庫、京滋、阪奈和 地区の合同研修で、兵庫地区は私の担当、東側は来年同じメニューで開催予定です。

今回のお題目は「調律師のお仕事」というタトルで行ないました。演奏会や、家庭でピアニストの希望するタッチ、音色をどこまで希望通りに再現出来るか。

ホント、調律師の公開処刑の様な感じですが、ミュージックリサーチ多目的教室のスタインウェイ D-274を使用して、スタインウェイジャパン 松本 安生氏に調律師方の講師をお願いし、ピアニストは神戸女学院大学 准教授の崎谷 明弘先生にご登場頂き、研修が始まります。

まず崎谷先生よりペダル、鍵盤の深さのご注文があり、それに添った調律、整調を行いました。松本さん、どんな料理をするのか集まりました調律師約25名、ピアノを取り囲みスタインウェイの特徴などの講義を受けながら調整を続けて行きます。

私がすれば恐らく1日掛けても終わらない様な工程を調整1時間、調律90分で仕上げて行かれました。

目から鱗の様な調整が終わり、研修の目玉でもあるミニコンサートをして頂きました。
ピアノは大変良くなったとのお褒めを頂き、30分ほどのミニコンサートでしたが、迫力あるコンサートをお聞かせ頂きました。

この様ミニコンサート付きの研修会はあまり前例がなく、皆さん楽しみながら勉強ができたのではと思います。

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原谷 昌伸

宝塚ミュージックリサーチの原谷です。PTNA神戸中央支部、宝塚西ステーションを主宰しつつ、1982年7月に調律師になり気がつくと40年を超えておりました。ピアノは手入れさえすれば永く使える楽器です。お母様からお使いの楽器でも十分使用していただけます。もし古い楽器をお持ちでしたら是非一度ご相談ください。